上からも下からも「無」

無が大好きな人。Webエンジニアで仏教に興味でて現実逃避中。托鉢のような修行しながら旅したい。住所不定代表

Zen Tarot

1.問題

精神分裂症 2
 このカードの人物は、「前門の虎、後門の狼」という古い考え方に新しいひねりをもたらしています!
しかし、私たちは心(マインド)の優柔不断で二元的な面に引っかかって身 動きできなくなったとき、まさにこの手の状況にはまっているのです。

手を放して頭から落ちるべきか、それとも、足を放して足から先に落ちた方がいいのか?こっちに、それともあっちに、どっちに行くべきなのか?

「イエス」と言うべきか「ノー」と言うべきか?しかし、どう決心しても、もうひとつの方の決断を下すべきではなかったのかと、私たちにつねに考え込んでしまいます。

このジレンマから脱け出す唯一の方法は、残念ながら、両方を同時に手放すことでしかありません。解決しようとしたり、是か非の一覧表を作ったり、心(マインド)でなんとか結論を出そうとしたのでは、出口は見つかりません。

もしハートを見つけることができたら、自分のハートに従った方がよいのです。見つけられなかったら、ちょっとジャンプしてみましょう―。

ハートはたちまちどきどきしはじめますから、ハートがどこにあるのか、つかみそこねることはないでしょう!

 

2.弱める/強める 明らかにする/あいまいにする

 沈黙 XVII
満月の、満天に星の輝く夜、その沈黙した鏡のような受容性が、霧の立ちこめた下の湖に映っています。
深い瞑想に入っている空(そら) の顔は、深み、平和、そして理解をもたらす夜の女神です。
今はまさに貴重な時です。
内側で休むこと、自分の内なる沈黙の深みを宇宙の沈黙と出会うポイントまで垂直に下ろしていくことは、あなたにとって簡単なことでしょう。
することはなにもな く、行くところもなく、あなたの内なる沈黙の質はあなたがする すべてのことに浸透しています。
それが、ある人たちを落ち着か なくさせることもきっとあるでしょう。
その人たちは世間のあら ゆる雑音や活動に慣れてしまっているからです。気にすることは ありません。
あなたの沈黙と響き合うことのできる人たちを探すか、あるいは、独りあることを楽しめばいいのです。
今こそあなた自身に帰る時です。
こうした瞬間にあなたのところにやって来る理解と洞察は、後になって、あなたの生がもっと外に向かっている時期に、形として現われてきます。

 

3.無意識のうちに受けている影響

ハーモニー 10
瞑想してハートのなかで安らいでいるという体験は、つかんだり、強いたりできるものではありません。
それは、私たちが私た ち自身の内なる沈黙とさらにさらに調和して成長していくにつれ て、自然とやって来ます。
このカードの人物は、この体験の甘美 さと繊細さを反映しています。
ハートから現われ、第三の眼に向 けてアーチを描いているドルフィンたちは、私たちがハートとつ ながりを持ち、
そこから世界へと入って行くことができるときに 訪れる、遊び心と知性を反映しています。
今は自分をもっと 柔らかくして、もっと受け容れるようにしましょう。というのも、
言葉では言い表わすことのできない喜びが、すぐそこであなたを待 っているからです。
それを、あなた以外の誰かがあなたに示して 見せることはできませんし、あなたがそれを見いだしても、
ほかの人に言い表わす言葉は見つからないでしょう。
しかし、それは そこに、あなたのハートの奥深くにあります。熟し、発見されるばかりになって——。


4.意識して受けている影響
完成 XXI
ジグソーパズルの最後のひとかけが、しかるべき場所、第三の眼の位置、内なる洞察の場に置かれようとしています。
果てしなく変化する生の流れのなかにあってすら、これで完成というポイントに行き着く瞬間がときにはあります。
こうした瞬間に、私たちは絵全体を、長いあいだ気になっていた小さな断片すべてが組み合わされた全体像を読み取ることができるのです。
仕上げてし まったら、私たちにできることは、この状況が終わることは望んでいないので絶望してしまうか、
それとも、感謝して、生には多くの終わりと多くの新しい始まりがあるという事実を受け容れるか、そのどちらかです。
なんであれ、これまであなたが時間と エネルギーを注いできたそのすべてが、今、終わろうとしています。
それを完成させることで、あなたは新しいなにかが始まるた めのスペースをきれいにかたづけて準備することになるのです。
この間合いを両方に——古いものの終わりと新しいものの到来を 祝うことに使いましょう。

 

5.古いパターン
覚醒 VII
幻想、あるいは"マーヤ"のヴェール、現実をあるがままに認 めることからあなたを遠ざけてきたそのヴェールに火がついて、
燃えはじめています。この火は、情熱という熱い火ではなく、覚 醒の涼しげな炎です。その炎がヴェールを焼いていくにつれて、
ひじょうにデリケートで子どものようなブッダの顔が見えてきま す。
今、あなたのなかで成長している覚醒は、意識して「やること」の結果でもなく、
また、なにかを起こらせるために奮闘しなければならないということでもありません。
自分はこれまで暗闇のなかで手探りしてきたのだという、
おそらくあなたが感じているに違いないその感覚は、今、溶けて消えようとしています。あるいは、間もなく溶けてなくなるでしょう。
自分を落ち着かせ、内側の深いところで自分はまさに目撃者であり、永遠に沈黙し、気づき、変わらないのだということを覚えておきましょう。
行動という表層から覚醒というその中心へ、ひとつの通路が今、開こうとしています。
それはあなたが執着から離れる助けとなり、新しい覚醒があなたの目からヴェールを引き上げてくれるでしょう。


6.新しいパターン
妥協 6
昔、日本の朝廷では、従僕は些細な罪を犯した罪人で去勢さ れている者のなかから選ばれることがよくありました。
彼らは朝廷の動きを知りつくしていたために、しばしば政治的、社会的陰 謀の中心にあって、影の権力を大いにふるっていたのです。
このカードのふたりの人物は、私たちが自分自身の真実を妥協させてしまったときに入り込んでしまう、
あさはかな茶番劇のような状況を思い出させてくれます。
歩み寄り、自分たちとは違う見地を理解し、反対勢力との調和を目指して働くことと、「屈服し」、自分の真実に背くこととは、まったく別です。
それを深く見抜いたら、私たちはなにかを ——権力であれ、他者からの承認であれ—— なにかを得ようとしているのだということがよくわかってきます。
誘惑されそうになったら、気をつけましょう。この手の妥 協で得られるものは、後味が苦いのが常です。

 

7.自分が感じていること
新しいビジョン XII
このカードの人物は、新たに生まれようとしています。
地に閉ざされた自分の根から起き上がり、閉ざされることのないものへと飛び立つ翼が生えています。
からだのまわりにある幾何学的形 は、彼の手に同時に入る生の多くの次元を示しています。
正方形 は肉体的なもの、現われているもの、知られているものを表わし ます。
円は、現われていないもの、スピリット、純粋なスペース を表わします。
そして三角形は、三部からなる宇宙の本性——現われているもの、現われていないもの、そしてその両方を含んで いる人間を象徴しています。
今、あなたは、生をその深みから 高みまで、すべての次元にわたって見る機会を与えられています。
それらはともに存在し、闇と困難なことは光と楽なことと同じく らい必要なのだ、
ということが体験からわかるようになったとき、世界を見る私たちの視野はまったく違ってきます。
生のすべての 色を私たち自身に浸透させることで、私たちはさらに統合されます。

 

8.外側にあって興味を引くもの
投影 7
このカードの男性と女性は顔を合わせてはいますが、それでも、互いに相手をはっきりと見ることはできません。
自分の心のなかに作りあげたイメージを投影し合い、自分が見ている相手のほん とうの顔を覆い隠しています。
私たちはみな、自分で作った映画をまわりの状況や人びとに映し出すことに熱中してしまいかねません。
それは、私たちが自分の期待、欲望、そして評価によく気づいていないときに起こります。
私たちはその責任を自分でとり、それを認めるのではなく、他人のせいにしようとします。
その投影は極悪なものであろうと神聖なものであろうと、不穏なものであろうと安心感をいだかせるものであろうと、
投影であることに変わりはありません——現実をあるがままに見るのを妨げる雲なのです。
そこから抜け出す唯一の道は、そのゲームをはっきりと見抜くことです。
他人を評価していることに気づいたら、振り返ってみましょう。
あなたが相手のなかに見ているものは、 ほんとうにあなた自身のものですか?あなたの視界は澄んでいますか?
自分が見たいと思っているもので曇ってはいませんか?

 

9.あなたの欲望と、拒絶あるいは否定
流れと共に行く
このカードの人物は水のなかで完全にくつろぎ、楽にして、水の流れに任せています。
彼は怠惰になったり眠くなったりするこ となく、受け身で受容的であるアートをマスターしています。
「それはいやだ」とか「別の方向に行きたい」という考えなどま ったくなく、生の流れに身をゆだねています。
生という水に 入って浮かぶか、それとも流れをさかのぼって泳ぐのか、生のあらゆる瞬間ごとに選択の余地が残されています。
リーディングで このカードが現われたときは、あなたは今、浮かぶことができる ということを示しています。
生はくつろぎを支えてくれて、まさ に生の望むところに自分を連れて行ってくれるのだと信頼して——。
信頼とくつろぎというこのフィーリングがさらにさらに成長 していくのを許しましょう。
あらゆることは、まさにそうあるべ きように起こっています。

 

10.結果 ―キー(鍵)―

勇気 VIII
このカードが示しているのは、昼の光へと出ていく道の途中で、岩や石の挑戦を受けている小さな野の花です。
明るい金色の光の オーラに包まれて、その小さな自己の尊厳をさらしています。
恥じることもなく、野の花は、もっとも明るい太陽にも匹敵します。
ひじょうに困難な状況に直面したとき、私たちには選択 の余地があります。
腹を立て、苛酷な運命をほかのせいにするために、なにか人かものごとを見つけようとすることもできますし、
その挑戦を正面から受け止めて、成長することもできます。
この花は、その道を私たちに示しています。生への自らの情熱によって暗闇から抜け出し、
光へと導かれていくのですから——。生の いくつもの挑戦に抵抗したり、その挑戦を避けたり拒絶しようとしたりしても、なんの意味もありません。
それはそこにあり、そして、もし種子が花になることになっているのであれば、私たちはそれを通り抜けなければならないのです。
もともとなるべき花 へと成長していけるだけの勇気をもちましょう。

 

 

http://www.osho.com/ja/zen_tarot/mod/the-celtic-cross-zen-tarot